次は『白いトロイカ』について書こうと思ってから、ずいぶん経ってしまいました。
『白いトロイカ』週刊マーガレットに1964年52号から1965年34号まで連載された作品。
こちらも私はリアルタイムでは読んでおりません。
私が読んで持っているのは、1970年に発行されたマーガレットコミックス2巻です。

当時のマーガレットコミックスはビニールカバーがついており、
その頃は豪華に思えたものですが、ビニールは熱で変形しやすく、
2巻目の方は外してしまいました。
ということは、私が読んだのは中学1年だったことになります。
発表からすでに5年が経っていたわけですが、それでも
そのスケールの大きさとロマンには圧倒されました。
萩尾望都を代表とする24年組が登場する以前の少女マンガにあって、
水野英子は別格といった雰囲気がありました。
1800年頃のロシアを舞台にした、恋愛、冒険、革命、そしてヒロインの出生の秘密、
学園モノ的な要素など、よくこれだけのストーリーと内容を単行本2冊でまとめたものだと。
何より水野英子の華麗な絵が素敵で、少女マンガの魅力満載の作品です。
ヒロインのドレス姿は夢の中のあこがれの別世界で、ずいぶん真似して描いたものです。
私はこの作品が、あの『ベルサイユのばら』につながる少女マンガの流れの
源だったと思っています。
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でも、当時の少女まんがには本格的な歴史物などありませんでしたので、難しいからダメだと言う編集とかなりのディスカッションが必要でした。これは少女まんがにおいては初の“歴史物”となります。
確かに‥‥最初に読んだ時、「農奴」なんて言葉も知りませんでしたし、
ペテルブルグという街の名前も、物語の中の名前かと思って読んでたんですよ。
(当時はレニングラードと言ってましたし)で、ラストに
「農奴が解放されたのは、ロザリンダが‥‥75歳の生涯をおえてから
さらに3年後の1861年のことであった」
という文章があるので、え?これは歴史モノなの?と気付いたくらいで。
でも、史実に忠実というわけでもないみたいなんですよね。
この文章から、ロシアの歴史を調べてみたんですが、
この皇帝が誰なのか?
パーヴェル1世が在位1796年~1801年で、クーデターによって暗殺されているので、
この皇帝はパーヴェル1世かと思われるのですが、在位わずかに5年だと、
ロザリンダの両親の頃は皇帝ではなかったことになります。
そして皇太子アレクサンドルを追放して、彼はコサックの群れにまざって
生き延び、皇帝を倒すために戻ってくるという話になっていますが、
そんなドラマチックなことはなかったようです。(アレクサンドルが
皇帝を倒すクーデータに一枚かんでいたとは言われていますが)
ということで、今、『
すごい時代になったもんですね!eBook化にあたっては、
「掲載誌の「週刊マーガレット」からの完全復元を目指しました」とのことで、
これなら私も、連載時代の扉絵とかちょっと見てみたいかも‥‥。
興味を持たれた方、ぜひ読んでみてください。
こんな昔に、こんなすごいマンガがあったのかとビックリされると思います。
手塚治虫先生の昔の作品などは時代を感じさせるものがありますが、
この作品はそんな古さを感じさせません。
以下、ストーリーを紹介しようと思うのですが、
とにかく魅力的なエピソードがたくさんあって、簡単に要約することができません。
画像は私のマーガレットコミックスからスキャンしたので、あまりきれいではありません。
例によってネタバレを含みます。
吹雪のクリスマスの夜、農家の夫婦のもとに、貴族の夫婦が追われて逃げてくる。

二人は娘のロザリンダだけは助けたいと、首飾りと一緒に夫婦に託して去り、
すぐに追っ手に銃殺される。

ロザリンダはロタと呼ばれ、いつも歌を歌っている明るい娘に成長する。

コサックの若者アドリアンに字を習ったり、

地主家族にも可愛がられて、幸せに暮らしている。

地主の娘に歌を教えに来たロストフ先生に歌の才能を認められ、
歌手の夢を持つようになる。

ロタの養父母。こんな場面が、ロタがどんなに愛されて育てられたかがわかって、
とても好きです。
だが、コサックと村人との対立から、山火事が起こり、火を消そうとした地主は
事故で死んでしまい、皇帝から新しい地主が任命されて来る。
新しい地主は、農奴を奴隷のように扱う冷酷な男だった。

地主の未亡人やロストフ先生がロタを売ってくれと頼んでも聞かず、
自分の小間使いにしようとする。ロタは地主から逃げ、コサックに助けられて、
ペテルブルグを目指す旅に出る。

途中、どろぼう宿やオオカミに悩まされるが、ジプシーや、
貧しい農奴家族に助けられ、その農奴の妻のかわりに歌をうたいに出た
地主の宴会で、旅の途中であった貴族のレオに出会う。
彼はロタにきれいな服と、ペテルブルグまでの馬車を用意してくれる。

無事にペテルブルグに着いたロタだが、ロストフ先生の家を訪ねると、
先生は旅の途中の事故でまだ帰っていなかった。
歌劇場へ行ってみるが、音楽学校を出たものでないと雇えないと追い返される。
途方に暮れたロタを助けたのは、親切な酒場のおかみさんで、
ロタは酒場で働かせてくれと頼み、歌をうたって店の人気者になる。

この酒場「熊(ミーシカ)」の夫婦のキャラクターがまた素敵です!
ある日、なんとその酒場にレオが現れ、ロタは夢のような再会を喜ぶ。
だがレオには貴族の令嬢ナタリアという婚約者がいた。
実はこの酒場は、反皇帝グループの集会所となっていた。
また現れたレオに会おうとしたロタはグループの話を聞いてしまう。
捕まった同志を助けに行ったレオは、兵士に銃弾で撃たれ、ケガをしてしまう。
ロタは機転をきかせて、彼を酒場の天井裏にかくまう。
やがて傷が治ったレオは、ロタに何かお礼をしたいと言い、
ロタは歌劇場へ行きたいと頼む。
歌劇場へ連れて行くために、レオは自分の屋敷にロタを連れて行き、
貴婦人に仕立てることにする。名前もロタではふさわしくないと、
偶然にも、ロザリンダという名前をつける。
歌劇場へ行くために着飾ったロタ。いや、ロザリンダ。

‥‥これって、女の子の夢ですよね! そして、
『ベルばら』がいかにこの作品に影響を受けているか、わかりますよね。
歌劇場で夢のような時間を過ごすロザリンダだが、歌劇場にはナタリアの家族も来ていた。
あいさつに行ったロザリンダたちは、ナタリア家の舞踏会に招待される。

ナタリアはロザリンダに恥をかかせようと思って、舞踏会で歌をうたわせるが、
ロザリンダは歌劇をみただけで覚えてしまった「フィガロの結婚」から、
「恋とはどんなものかしら」を歌い、舞踏会に来ていた、
歌劇場支配人から、ぜひ王立音楽院に入学させたいと言われる。

私が「フィガロの結婚」という歌劇があることを知ったのはこのマンガでした。
で、もっとロマンチックな歌劇だと勝手に思っていたので、実際に
オペラを見た(TVで)時、そのコミカルなストーリーにちょっとびっくりしました。
王立音楽院でロザリンダと同僚となったイレーネは、ナタリアの友人で、
ロザリンダが田舎から出てきて、酒場で歌っていたことを聞き、生徒たちに、
ロザリンダは百姓娘だという噂を広める。

自分がいるとレオに迷惑がかかると思ったロザリンダは、レオの家を出る。
街でロストフ先生をみかけたロザリンダ。
先生はロザリンダをターニャ・ペトローブナの家へ連れて行く。
実はロストフ先生は、ロザリンダの首飾りを見た時から、ロザリンダが、
美しい歌姫・アンナ・フョードルとレフ・フヨードルの娘ではないかと考えていた。
レフ・フヨードルは、農奴が人間らしく暮らせるようにと皇帝に進言し、
反逆罪で妻のアンナと共に処刑されたのであった。
ターニャ・ペトローブナはアンナの母である。
彼女の屋敷でロザリンダは、教えられないのに台所の場所がわかり、
書斎でアンナ・フヨードルと、レフ・フヨードルの肖像画を見て、
首飾りの裏にあった「愛するアンナへ レフ・フヨードル」という文字を思い出し、
自分の出生について疑問を持つようになる。
ターニャから、養女にしたいという申し出を受け入れたロザリンダは、
披露パーティで、自分が昔から知っている子守唄を歌うが、
それはこの家に昔から伝わる子守唄で、
アンナはいつもその子守唄を娘に歌っていたと聞き、ロザリンダは、
ターニャの本当の孫であることがわかる。
ちなみに『白いトロイカ』というタイトルは、ロザリンダが覚えていた
子守唄の歌詞からつけられています。
ロザリンダの噂を聞いた皇帝は、レオを使者に立て、
ロザリンダを宮廷の晩餐会に呼んで歌をうたわせる。
(皇帝は昔、アンナに恋をしていた)
だがその晩餐会で、黒い鷹と呼ばれる賊がペテルブルグに現れたことがわかり、
レオが討伐隊の指揮官に任命される。

黒い鷹は南から来たコサックで、胸に銀のくさりのついたルビーの首飾りを
していると聞いたロザリンダは、黒い鷹はアドリアンではないかと疑う。
(ロザリンダは田舎を離れる時、首飾りをアドリアンに託していた)
黒い鷹をとらえようとするレオを追ったロザリンダは、黒い鷹に襲われ、
黒い鷹がアドリアンであることを確かめる。
ペテルブルグから出て行ってと頼むロザリンダに、アドリアンは、
おまえが劇場で歌う姿を見たらペテルブルグから出て行くと言う。
だが、その二人の会話を聞いてしまったナタリアは、
レオに、黒い鷹はロザリンダが劇場で歌う時に来ると告げる。

黒い鷹を捕らえたレオ。だがこれはレオの計略だった。
レオは皆が平等に暮らせる世の中をつくりたいと、革命を起こすつもりでいた。
‥‥そして、クライマックスの革命へと、レオと黒い鷹、ロザリンダの
それぞれの想いが混じり、息もつかせぬような展開となります。
ナタリアや、ナタリアの父も重要な役割を果たします(涙)
革命軍の蜂起を見る皇帝とロザリンダ

歴史では、ペテルブルグを築いたのは、このパーヴェル1世ではないんですけどね。
でも、このドラマチックな大ロマン。ラストにちょっと違和感というか‥‥
この静かな終わり方、全てが平穏に収まったカンジで、いいんですが‥‥
「農奴が解放されたのは、ロザリンダが‥‥75歳の生涯をおえてから
さらに3年後の1861年のことであった」
少女の私が感じたのは、えー、これだけの犠牲を払って、
農奴解放にこれから60年もかかってるの?ってこと。
まぁ、フランス革命でも、バスチーユ蜂起から、様々な曲折がありましたけど。
そして、ロザリンダはこれで良かったのか‥‥とか。
まだ、結婚と仕事との両立が難しかった発表当時の時代の影響もあるのかなと。
でも、アンナは娘をかかえながら、劇場で歌っていますし、
ロザリンダもこの後、歌劇場で歌ったのかもしれませんが‥‥
ロシアとか、革命というテーマも、安保闘争に揺れた時代が
反映されているのかもしれませんね。
文庫にもなったようですね
eBook

この記事へのコメント
マアカ
でも貸本屋さんで読んだ私。
この頃は雑誌なんて読ませてもらえなかったので、貸本屋さんで兄たちのおまけで貸してもらってました。
でもガキンチョだったので暖かそうな服とか食事とかのほうが記憶に残っていたりして。
しーちゃん
神奈川のしーちゃん
水野英子さんといったら、大御所ですよね。
昔は、あまりマンガなんて買ってもらえなかったので、読んだことはありませんでしたが、確かに壮大なストーリーですよね。
ストーリーもひらひらのドレスも、ほんっと当時の女の子の夢とあこがれですね。
なんか、読んでみたくなりました。
ブックオフ探してみようかしら。文庫ならもしかしたら・・・?
高校のころ、「カリブの女海賊」っていうマンガを持っていて、友達に貸そうと学校に持っていったら、見事に見つかり、没収されてしまいました。
「もう2度ともってきませんから~」と頼んだんですが、返してもらえませんでした・・・好きだったんで、いまだに心の残りです・・・
嘘かほんとか、没収されたものは、職員室で回し読みされた後、焼却されるんだとか・・・
あと、病気した時買ってもらったマンガ誌で少しだけ読んだ、「わたしのエルザ」というのが記憶にあります。
愛犬エルザがじゃれて目を傷つけ、盲目になった女の子が、盲導犬訓練を受けたエルザと、苦難を乗り越えていくというストーリーだったと思います。
エルザがシェパードだったな。(当時シェパードは人気者だったっけ)
しーちゃん、この2つご存じでしょうか?
しーちゃん
『カリブの女海賊』丘けい子さんですね。私はしっかり読んではいないのですが、あの非日常的な、胸躍るロマンの雰囲気がお好きなら、『白いトロイカ』はきっと気に入っていただけると思います。でも没収されて返してもらえなかったのはヒドイです!今なら問題になりますよ。私は没収されても2、3日後に返してもらえました。
2つ目の作品は、『金メダルへのターン』の細野みち子さんの『おはようエルザ』ですね。昔の少女マンガの典型というか、不幸がこれでもかと押し寄せてくる中、けなげに生きるという。私も週刊誌はたまにしか買えなかったので、ほんの一部しか読んでないんですが。で、え?シェパードではなかったような‥‥くらいの記憶なので、調べてみたら、コリー犬とのこと。そうそう、あの時代、コリーが大人気でした!
神奈川のしーちゃん
コリーですよ。眠い頭で書いてるので、あのコリーの絵は頭に浮かんでいるに・・・・。あ、題名も違ってた・・・。失礼しました。
コリー犬は、「名犬ラッシー」で人気になり、シェパード犬は「名犬リンチンチン」でした。
ご存じですか?リンチンチン・・・アメリカ開拓時代に、騎兵隊砦で飼われてたシェパードのお話です。
子供のころ、テレビドラマで見ていた記憶があります。
西部劇では、「ライフルマン」とか、「ララミー牧場」とか・・・あぁ・・・年齢モロバレな話題ですね・・・
高校ですが、渋谷にあるんですが、まぁ、信じられないくらい封建的な学校で、当時生徒会なんかもなかった気がする・・・
「先生」絶対君主学校で、やぼった~いジャンバースカートに3つ編みヘア、白ソックスは3つ折り、当時の四角い学生カバンか学校指定カバン、男女交際禁止(共学なんですけどね)、バイト禁止・・・まだまだあったけど、都会の真ん中で信じらんないでしょ~。
30年以上まえの話なんで、今はずっとましと聞いてますが・・・
それでも、1年生でまじめにやってれば、2~3年ではちっとはお目こぼしだったり、先生の目を盗んでは結構みんな遊んでました。
お決まりのツッパリもいたしね。
あ、去年の秋に、同窓会に初めて行きまして、同期は懐かしいのも初めてのもあわせて20人くらいはいました。(クラス多いんで、知らない人結構いるんですよ。)
ま、そういう学校なので、返してもらえなかったってことです。
長々失礼しました。
そうそう、今日岐阜ではものすごい大雪になったとか。
大丈夫ですか?
風邪などひかないようお気をつけてね。
しーちゃん
「名犬ラッシー」はTVで見てましたが、後の番組は見てないです。実家はTVを買うのが結構遅かったんですよ。あの頃は、コリー犬を見ると「ラッシーだ」って言ってましたね。(よっぽとお金持ちの家でないと飼ってなかったですけど)
びっけ
ホフマンの作品『くるみ割り人形』や『コッペリア』を漫画化したもので、「月刊セブンティーン」に載っていました。
甘々の絵柄ではなく、クールで深みのある絵柄の漫画だなぁと感じたことを覚えています。
『白いトロイカ』は全2巻なのですか!
そのページ数で、これだけの大河ロマンが描けるなんて、やっぱりスゴイですね。
しーちゃん
マッチ
水野さんの作品は好きで特に白いトロイカは大好きです
小学生の時リアルタイムで読みました でもおこずかいが足りないので 全部は読めず働きだしてから「白いトロイカ1・2」を買いました、昭和45年のことです それから40年あまり時々読んでるんです・・・飽きないんですよね パソコンをやるようになったので何気なく検索していたんです
何か同じ気持ちの方がいらっしゃるなんて嬉しいですね。
しーちゃん
なんだろう
しーちゃん
むらさきまん
しーちゃん
くう
しーちゃん
くう
はい、私のほうが数歳上のようです。
「セシリア」(ジェニーの肖像)とかツルゲーネフの「初恋」など海外文学の漫画化も水野英子さんはしてますけど、ネームがもともと映画の字幕みたいな大人っぽい感じでかっこよくて、その点も好きだったんですよ〜。
hati
最後の場面は読んでませんでした。
農奴が解放されたのは、物語が終わってからもまだまだずっと後だったのですね。
最後の方の書いていた「セシリア」も大好きでした。
しーちゃん
風夢
懐かしくてネットで繰っていたらこのページに出会い、ストーリーをまた読み直させてもらいました。
私(達)は週刊マーガレットでリアルタイムで呼んでいました。高校生時代です(歳がばれる・・・団塊の世代です)
だから白いトロイカはもう半世紀近く前の発表になるわけですね!!
毎週一冊の本を回し読みしていましたが、皆白いトロイカに夢中でした。
中心になっていた友人は漫画家志望でその頃からせっせと書いて出版社に投稿をしていましたが「年齢的には遅いくらい」と嘆いていました。
でも何とかデビューして何本かの単行本も出したようです。
ともかくもとても懐かしい・・・このページを見せていただきありがとうございます。
しーちゃん
(最近の漫画家はさっぱりわかりませんが、70年代の少女漫画家なら結構知ってます)
風夢
70年代ですね、友人の活躍したのも。「のがみ けい」のペンネームで少女マンガを。 その後も路線を少し大人向けにしたようです(^_^)v・・・
ちなみに私が始めて気になった少女漫画は「幽霊少女」石森章太郎(石ノ森)。でもストーリーなど完璧に忘れてしまいましたが・・・どちらかと言えば手塚治虫より石森派でしたね。彼のストーリーが好きでした・・・って今ではホントほとんど覚えていない((~_~;)
しーちゃん
ryou
水野英子さんの作品は男子にもファンが多く、魂がこもっていました。
あれから何十年、時代も変わりました。
ネットで検索して簡単に手に入りました。時代を遡って小学生の自分が蘇り、特別な感動を得ました。
「白いトロイカ」本当に大好きです。
しーちゃん
ネットで古いマンガも簡単に読めるようになって、すごい時代になりましたね。
メチャ
あと、単行本化されるときに、いくつかのコマが書き直しされているのに気が付きました。特に、ラスト近くです。
最新の単行本には、他の漫画家からの水野先生へのメッセージが載っていますが、いかに凄い影響を与えたことがわかります。
しーちゃん
メロディ
水野先生の作品は「セシリア」や「すてきなコーラ」も印象に残っていますが、小学3年生の時にリアルタイムで読んでいた「白いトロイカ」が一番好きです。
確か九州では週刊マーガレットの発売日が東京より1-2日遅く、続きを読むのが待ちきれない私は、もしかして何かの間違いで早く届いていないかと本屋さんに確かめに行ったことを懐かしく思い出しました。
レオに連れられて歌劇場に行く時のドレスが好きで、まねして描いていました。今は文庫版しか持っていないので、絵が小さくて残念です。
こんなに大勢、白いトロイカが好きな方がいらして、うれしいです。
しーちゃん
「セシリア」や「すてきなコーラ」が収録されたマーガレットコミックスは、私が自分のお小遣いで買った最初の単行本で、何度も読み返して、今も大好きです。