次は『ベルサイユのばら』でしょうか。
『ベルサイユのばら』‥‥マンガだけでなく、宝塚、TVアニメ、映画と、
いわゆる『ベルばら』ブームを巻き起こして社会現象となりましたね。
最近ではパチンコにもなっているそうで、ダンナが時々歌を口ずさんでおります。
(私は歌は知らないので、ダンナが鼻歌を歌っていてもわからなかったのですが、
「オスカール、アンドレ」とか言ってるので、「何それ?」と聞くと、
大当たり後に流れる歌だとのことです)
読んでいるびっけさんのブログの記事
「『マリー・アントワネットの首飾り』のウォーケン」
http://pippupgii.blog.so-net.ne.jp/2008-05-22 で、
「かの大作漫画 『ベルサイユのばら』をちゃんと読んだことがありません。」と
白状なさってましたが、実は私も最後までちゃんと読んでおりません。
この作品については、愛憎半々というか‥‥非常に屈折した、複雑な想いがあります。
と、言うのは‥‥
この作品『ベルサイユのばら』が始まったのは1972年。
私が中学三年の春でした。中学の同級生はこう言うはずです。
「しーちゃんは『ベルサイユのばら』に夢中になってたね」と。
しかし、高校に入ってできたマンガ好き仲間は、
萩尾望都に夢中になっておりました。
萩尾望都の繊細な世界、高い文学性‥‥それらに引き込まれていくと、
『ベルばら』を読んでいることが、まるでポルノを読んでいるような
恥ずかしさを感じるようになったわけです。
人気の高さで、オスカルとアンドレの恋愛を引っ張っているのも、
マンガにうるさいと自負していた生意気な高校生には不満でした。
「オスカルとアンドレは、いつまでイジイジやってんのよ」と、
軽蔑と嫌悪を感じるようになっていったのであります。
ということで、途中までしか読んでいないのであります。
王妃の首飾り事件あたりは読んでいます。
オスカルのフルネームも言えますが‥‥
『ベルばら』に夢中になっていた頃に、
シュテファン・ツヴァイクの『マリー・アントワネット』読みました。
オスカルはもちろん出てきませんが、
オスカルの父親・ジャルジェ将軍は出てきて
「池田理代子さんはここからオスカルの父親に設定したのね」と納得しました。
フランス革命についても色々調べたので、高校受験レベルの世界史問題には
結構役に立ちました。
宝塚の舞台中継がTVで放映された時は、まるでポルノを見るように、
こんなのを見ているのを知られたくない(それに暮れの大掃除最中の
忙しい時期でもありましたので)見ていて恥ずかしい‥‥と、
テレながら、ドキドキしながら‥‥全く自意識過剰ですね‥‥見ました!
そして、映画『ベルサイユのばら』も見ているのですー。
1979年に、フランス人のキャストで作られた映画。私は大学生でした。
資生堂がタイアップしていて、化粧品を買って、試写会の券をもらったので
行ったのですが、せっかく本物のベルサイユ宮殿で撮影したというのに、
オスカル役の女優が男装の時にも真っ赤な口紅をつけて現れたのには失望しました。
「男装の麗人」という意味を全くわかってない!
(この点については宝塚はさすがです)
アニメは見たことがありません。
こうやって書いてくると、実は私はこの作品が「身震いするほど‥‥
好きだった」わけですか‥‥? 今度ちゃんと最後まで読んでみようかなー。

1972年の「週刊マーガレット21号」に載った第1話
当時は「歴史モノは当たらない」とか言われてたそうで、
巻頭ではありますが、地味に始まってます。

オスカルもだいぶ絵柄が違いますね
この記事へのコメント
マアカ
友人に引きずられて、映画館まで行ってしまいました。
確かに恥ずかしかったです。
しーちゃん
この屈折した想いをわかっていただける同年代の方がいて嬉しいです。
神奈川のしーちゃん
高校時代に連載中で、「オスカルが死んじゃった~」と号泣する級友もいましたっけ・・・
1番多感な時代・・・目の前にオスカルがいたら一緒に革命の中に飛び込みかねないくらい、感情移入してました。
・・・あぁ・・・恥ずかしいよね。
宝塚は、せっかくのチャンスに都合がつかず行かれませんでしたが、テレビ中継は見たことあります。
あの舞台用の濃い化粧をみて、思いっきり引きました。
あ、でも、ベルばらに夢中になったおかげで、高3の世界史、5でした。
大学時代、本屋でバイトしてたので、セットで入荷してくる赤い10巻セット用専用ケース手に入れちゃったりしましたね。
あのコミック、実家の押入れの奥にでも入っちゃってるのでしょうか?
大人の塗り絵シリーズの中に、「ベルばら」とか、大和和紀さんの「あさきゆめみし」とかもあるんですよ。
ちょっと気になるけど・・・買えない・・・
びっけ
トラバありがとうございます。
私が『ベルばら』にはまりきれなかった理由は、しーちゃんさんと比べるともっと単純で、同時連載されていた『エースをねらえ!』にぞっこんだったからです。(笑)
さらには、
ベルばらの時代設定上、あのお姫さまルックは当然なのですが、私はいわゆる「お姫さま漫画」だと思い込んで、ちゃんと読まなかったのでした。
そして、その後『オルフェウスの窓』にはまってしまったので、絵柄が幼く感じられる『ベルばら』には戻れなくなってしまったのでした。
映画のオスカルは、ミスキャストだと今でも思っています。
ちょっとふくよかで、女性女性した人でしたもの。
それにしても、この『ベルばら』の掲載誌も、ちゃんと保存していらっしゃるとは!!
しーちゃんさんのお宅・・・少女マンガファンにとっては、お宝ハウスですわ!
しーちゃん
小難しいことを言いたい高校生の頃、おモーさま(萩尾望都)崇拝グループとしては、
『ベルばら』はバカにしてました。やせ我慢してたなぁ‥‥と今は思います。
宝塚、私は今でも生の舞台は見たことがないのですが、この『ベルばら』で
初めて舞台中継を見て、「へー、宝塚って意外といいじゃない」と
見直したというか、それまでの偏見がなくなりました。
まぁ、あの舞台用の濃い化粧はテレビで見るにはちょっと‥‥ですけどね。
しーちゃん
『エースをねらえ!』私はスポーツものはいまいち夢中になれなかったし、
週刊マーガレットは買わなくなっていきましたので、あまり読んでないのですが、
登場する男性たちがとても魅力的でしたね。
池田理代子さんのマンガはこれ以降、読んでないのですよ。
『オルフェウスの窓』日本漫画家協会賞も受賞した評判の良い作品ですね。
意地を張らずに(誰に?)読んでみようかなぁー。
そう、映画のオスカル、女っぽすぎたんですよねー。私の周囲でも
「何?あのムチムチプリン」と大不評でした。
miyuco
その通りですよね^^
当時マンガにまったく興味がなかった優等生たちが
突然ベルばらにキャーキャー言い出してびっくりでした。
私は最後まで読みましたよ~。
おもしろかったけどハマるまでいかなかったのは
やっぱり萩尾さんと大島さんにどっぷりだったからです。
マンガ好きには贅沢な時代でしたね。
しーちゃん
萩尾望都と大島弓子、毎回その作品の斬新さに驚きながら読みました。
少女漫画の黄金期だったと言われますね。
本当に贅沢な時代を過ごしました。
(いまだにその時代のマンガの中で過ごしているような私ですが)
オスカルえっちゃん
少女漫画ファンです
しーちゃん