愛知県美術館「フランス・オービュッソンのタピスリー」とコレクション展

4月13日(日)、愛知県美術館「どうぶつ百景」を見て、
https://shizukozb.seesaa.net/article/2025-4-16.html
コレクション展(2025年度第1期)へ。

今回、愛知万博20周年記念事業として
フランス・オービュッソンのタピスリー:
『千と千尋の神隠し』 が特別展示されています。
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大阪・関西万博も始まったけど、愛知万博から20年かー
愛知万博では「サツキとメイの家」が人気のパビリオン(?)の一つでしたね。
万博終了後も残されて、会場跡地にジブリパークができました。

愛知県美術館でも、
2021年に「ジブリの大博覧会」
https://shizukozb.seesaa.net/article/2021-08-01.html
2022年に「ジブリパークとジブリ展」
https://shizukozb.seesaa.net/article/2022-11-26.html
が開催されました。

で、今回はフランス・オービュッソン国際タピスリーセンターが制作した
『千と千尋の神隠し』の一場面を織り上げたタピスリーが展示されていると。
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フランス中央部の街オービュッソンは、15世紀頃からタピスリーが織られてきた街として知られており、2009年にはこの地方で織り上げられたタピスリーやその伝統的な技術がユネスコの無形文化遺産に登録されました。(チラシ裏面の文)

私、正直ふーん、アニメの場面をタペストリーにしたのね、って

《カオナシと対面する千尋
 映画『千と千尋の神隠し』(宮崎駿監督)の一場面より》
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遠くから見ただけでは、大きなタピストリーだとは思ったけど、今は印刷でこれくらいに拡大することもできるわけで‥‥でも近づいて、これが織られたものであること、細かな色の違い、グラデーションの表現などを見て感嘆しました。織りに詳しくない私でも、これは手間かかってるわー!! と。
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使われた糸見本。249色あるんですって?!
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それぞれに番号が付けられて、グラデーションがわかるようにつながれています。
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タピスリーの工程が説明されていました。
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裏側から織るので。下絵は左右反転しているんですね。
デルフィーヌ・マンジェレによるタピスリーの下絵
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グラデーションは点線であらわされています。使用する糸の色も指定されています。

織工たちは経糸の下に敷かれた下絵をたよりに織っていきますが、最後まで表面を見ることができないので、本番を織る前に試し織りを作成し、理想的な仕上がりになるまで試行錯誤を繰り返すとのこと。
完成まで表面を確認できないのは不安だなぁ。

ルネ・デューシュによる試し織り
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裏側はこんなふうになっています
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このタピスリーの展示は、「どうぶつ百景」の4月11日(金)~6月8日(日)と、
「竹内栖鳳展」の7月4日(金)~8月17日(日)の期間。

大阪・関西万博のフランスパビリオンでは『もののけ姫』のタピスリーが展示されているそう。


次の展示室5は、「アートとテキスタイル」

ルーチョ・フォンターナのキャンバスを切り裂いた作品《空間概念》1960年
キャンバスが布であるってことを再認識させた作品

空間に白い布を吊り下げた
庄司達《白い布による空間'68-2》1968年(1979年再制作)
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などが展示されていましたが、私この作品気に入りました

ナタリア・ゴンチャローワ『サルタン王と、その息子、ほまれ高い、たくましい勇士グヴィドン・サルターノヴィチ公と、まことに美しい白鳥の王女の話』1921年
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ちょっとレトロで素朴な雰囲気が私のツボです。
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ナタリア・ゴンチャローワは、「ロシア出身の画家、デザイナー。モスクワの前衛芸術の中心で活動した後、1916年にパリに移住。ロシアのイコンや民族衣装、民芸品などのもつ素朴な造形や鮮やかな色彩構成などをもとにして、舞台美術や衣装、ファッション、テキスタイルのデザインを行いました。この作品はロシアの文学者アレクサンドル・プーシキン(1799-1837)の詩に、ゴンチャローワが挿絵をつけたもので、登場人物の畏怖気にはゴンチャローワ特有の色彩感覚や装飾性、プリミティブな表現が見られます。」(キャプションの説明)

エマニュエル・ヨーゼフ・マルゴールド《シュタイナー社製ウィーン工房のテキスタイル見本帳》1910年頃
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カール・オットー・チェシュカ《『ニーベルンゲン』(「ゲルラハ青少年叢書 第22巻」)》1908年頃
世紀末ウィーンのグラフィック!
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アニ・アルバース《垂直線を含む(『コネクションズ 1925/1983』より)》1946年(オリジナル)
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バウハウスの中で唯一女性を受け入れていた織物工房で学び、第二次世界大戦時にアメリカに移住、主にテキスタイル・デザインや版画制作を行いました。本作はアニが過去に手掛けたテキスタイルやインテリア・プロダクトのデザイン画を、1983年にシルクスクリーンで制作した版画作品です。バウハウスの合理的、機能的なデザインから次第に有機的なデザインへの変化が認められ、アメリカ移住後に旅行した南米の伝統的なテキスタイルの技術やデザインの影響が指摘されます。
垂直線のバックは細い斜線になっています。
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4枚展示されていたうちの3枚目

アニ・アルバース《ナイロン・ラグのための習作(『コネクションズ 1925/1983』より)》1959年(オリジナル)
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アンリ・マティス《シャルル・ドルレアン詩集》1950年 より
マティスのウサギかわいい!!
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水野里奈《Peacock Garden》2021年
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うわー、めまいがするほどの装飾過多! 派手な模様の布を貼り合わせたよう(油彩で、絵具が盛り上がっているところもいい) 異質なものも混ざって混沌としています。
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藤井篠《泰山木》1959年
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藤井達吉の作品? って見たら、達吉さんのお姉さんだそう。刺繍でできています。



竹村京《There and Now, kimi shini tamou koto nakare 2》2006年
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テロの現場写真を引き伸ばしたものの上に薄い布がかぶせられ、テロで失われてしまったヤシの木が刺繍で表されています。

エドワード・ジョン・ポインター《世界の若かりし頃》1891年
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愛知県美術館のコレクションの中でも私が好きなロマンティックな絵。
「どうぶつ百景」を見てきたせいか、今回、池の金魚に目が行きました。


吉本直子《白の棺》2005年
着古した白いシャツを固めて作られています。
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2013年のあいちトリエンナーレでの展示がすごく良かった片山真理さん
あいちトリエンナーレ2013 (5) 納屋橋エリア
https://shizukozb.seesaa.net/article/2013-09-15.html

片山真理《veil #002》2013年
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先天性脛骨欠損症のため義足の片山さん。子どもの頃から「見られる」という感覚があったんでしょうね。花嫁衣裳のような白いヴェールは、外界の自然にさらされることから心身を守るもの。

片山真理《ballet #002》2013年
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たくさんの目のモチーフがついた(あ、この作品何回か見てるけど、目のモチーフだって初めて気が付いた!)バレエの衣装は、見られることを意識していると。

額も含めてお耽美な雰囲気が私の好みです。


展示室6~8は、企画展「どうぶつ百景」にちなんで、愛知県美術館の所蔵品からいきものの作品が紹介されています。
展示室6 愛知県美のいきものたち 洋画篇

戸張孤雁《雪の日やあれも人の子樽拾い》制作年不詳
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「樽拾い」とは、得意先から空瓶を集めて歩く酒屋の小僧さんのこと。雪の中、暖かそうな猫がうらやましいでしょうね。犬も猫になりたいと思っているかも。


熊谷守一の猫たちは当然展示されています。(木村定三コレクション)
手前の猫の彫刻(テラコッタ)は、
木内克の(左)《猫(すわる)》制作年不詳 (右)《猫(横たわる)》1962年
(どちらも木村定三コレクション)
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シンプルな形なのに、猫の柔らかさがすごく感じられる!
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須田剋太《蟻》1988年(木村定三コレクション)
迫力!!
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熊谷守一の《かたつむり図皿》ももちろんよかったけど、
こちらも、思わず笑っちゃうほどいい!!
山下清《染付蝸牛図大皿》(木村定三コレクション)
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展示室7 愛知県美のいきものたち 日本画篇

土田麦僊《春昼》1926~30年頃(木村定三コレクション)
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(左)加藤藤春宇《長石釉兎形手焙》江戸時代(18世紀末~19世紀前半)(木村定三コレクション)
(右)《銅兎形香炉》江戸時代(17世紀~18世紀)(木村定三コレクション)
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ふわふわのウサギがいっぱい!
太田一彩《兎》1930年頃
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花鳥風月を描く日本画らしい白鷺の絵
中村岳陵《芦に白鷺鶺鴒図》1921年頃
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西村五雲(左)《朝露》 (中)《新月》 (右)《栗鼠》 3点とも1937年頃(木村定三コレクション)
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西村五雲は竹内栖鳳に師事。動物画を得意として、動物画では師を凌ぐとまで言われたそう。


展示室8 愛知県美のいきものたち 木村定三コレクション 古代~近代

《刻文短頸壺(陶質土器)》新羅・三国時代(6世紀)
壺に刻まれた馬の文様がかわいい!
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(左)《狂言面・狐》江戸時代(19世紀) (右)《狂言面・鳶》江戸時代(17世紀)
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竹に雀を描いた、素朴でほほえましいような絵、え?! 徳川五代将軍綱吉が描いたの?!!
徳川綱吉《竹雀図》江戸時代前期-中期(17世紀後半~18世紀初期)
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こちらは徳川四代将軍家綱が描いた絵
徳川家綱《白頭翁図》江戸時代前期-中期(17世紀後半~18世紀初期)
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こっちも素朴‥‥「黄檗宗の開祖隠元(いんげん)の法を継いだ禅僧独吼(どっく)が賛を書いています。

仙厓義梵《趙州狗子図》江戸時代後期(18世紀後半~19世紀前半)
犬も笑っている小僧さんもかわいい!!
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江戸時代初期から近江(現在の滋賀県)大津の追分ろ三井寺で売り出された民衆絵画「大津絵」
猫とネズミが酒盛りをしています。ヘタウマ?な雰囲気が楽しそう!!
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村瀬太乙《馬上狐図》1873年
美濃に生まれた太乙は23歳から京都で頼山陽に儒学を学び、山陽の没後は名古屋で儒学を講じ、のち犬山藩に招かれました。詩書画にも優れ、禅的で大らかな絵を多く遺しています。《馬上狐図》は71歳の1873(明治6)念に圓福山妙厳寺(豊川稲荷)のために描いたもの。「戯墨」と書かれているように、馬のお尻あたりを画面に収めるため寸詰まりにしているところにも味わいがあります。
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私、これすごく気に入っちゃった!!かわいい!欲しい!!
《白磁金魚置物》江戸時代(18世紀)
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前室には、
佐藤香菜《透明な境界線1》2016年
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2013年の「円山応挙展」の時のプロジェクト・アーチvol.5 「佐藤香菜―森の中へ」で見た作家さん
https://shizukozb.seesaa.net/article/2013-03-14.html

何度か見てる絵なんだけど、今回、キャプションの説明で
佐藤香奈は現実の幻想の間にいる動物を描き続けています。この作品では、7頭の鹿がいる空間を荒々しい筆触の赤色が飛び交い、奥の鹿の顔などが塗りつぶされています。この赤は鎌倉時代の絵巻物《春日権現験記(かすがごんげんげんき)》で山の木々を枯らしままた再生させた神様の火で、画面最奥の黒い水は別の世界につながっているそうです。手前しの3頭の鹿には、奥の3頭が先に死に近づいていることが見えているのかもしれません。そして江戸時代の琳派(りんぱ)絵画を参考にした無地の背景には、小さな命を定着させるかのように草花が刺繍されています。
そうか‥‥このペタッとしたいかにも絵の具って赤にはそんな意味が‥‥!

出窓のところには、2匹の油絵の具でできた猿の立体
木村充伯《祖先は眠る(2匹の猿)》2015年
やすらかに眠っているようにも、油絵の具のシミが死体から出る体液のようにも見える
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そして、キャプションで上を見て気がついた
木村充伯《あ、犬がいる!》2004年


奈良美智の犬を描いた作品も展示されていました。(寄託作品)
(左)《レンブラント犬》1995年 (右)《犬 Ich glaube nicht deiner Idee!》1993年頃
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奈良美智《YOU ARE NOT ALONE.》1995年
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ロビーに出ると、
(手前)後藤白童《七面鳥》1961年 (奥)三沢厚彦《Animal 2008-01》2008年
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奥の壁にかかっているのは
平田あすか《大地の音図》2020年
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柳原義達《風の中の鴉》1982年
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愛知県美術館はコレクション展も充実しているので、鑑賞に時間かかるけどとても満足です。
この日、私のいつもよりは早く家を出たので、もう1つ美術館行けるかな? と思ったけど、
やはり今から美術館へ行くにはちょっと時間が足りない。

新緑が美しい屋上庭園のアルナルド・ポモドーロ《飛躍の瞬間》1984年
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お腹空いてたので(コレクション展見る前に、同じフロアにあるウルフギャング・パックでランチしようと思ったら、この日、貸し切りとかで入れなかった)セントラルパークのKFCでバーガーセット食べて、地下鉄で名古屋駅へ行くと、名鉄百貨店で「アートコレクション展」を開催しているポスターが目に留まり、まだ時間あるなってちょっと覗いてきました。東山魁夷や横山大観の絵、バルビゾン派の絵画、川瀬巴水や吉田博の版画‥‥絵もいいけど、ついている値段も(^^; もちろん買えるはずもないのは、出品されている画廊の方もわかってらっしゃいますよね。
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名鉄電車の中吊り広告


愛知県美術館: https://www-art.aac.pref.aichi.jp/

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愛知県美術館「どうぶつ百景」

4月13日(日)、愛知県美術館へ行きました。
「どうぶつ百景
―江戸東京博物館コレクションより」
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ここしばらく、行きたい展覧会がなくて(もちろん東京とかにはあるけど)
美術館に行けてなかったので、この展覧会が始まるのを待っていたんです。

4月11日(金)に始まった展覧会、パートの休みの13日(日)に早速出かけました。
雨だったけど、愛知県美術館は我が家から最寄り駅までを除けば傘なしで行ける。

私は愛知県美術館の友の会会員なんですが、
友の会は美術館の「地方独立行政法人」化に伴い、2026年3月で終了とのことで、
現会員の有効期限は3か月延長されると、8月までの有効期限になった
新しい友の会会員証を提示して、チケットをもらい入場。
(観覧料は一般当日1,500円)
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プロローグ 外国人が見た日本人とどうぶつ

 江戸時代、長く続いた平和を背景に発展した江戸の街で、人々の暮らしと動物は密接に結びついていました。荷を運ぶ牛馬が市中を行き交い、人々は犬や猫などを家族の一員として可愛がり、鳴き声を楽しむ鳥や虫が飼われていました。明治10(1877)年に来日した米国の動物学者エドワード・S・モースは、市井の人々がこうした動物を親切に扱うことに驚きました。彼は、親しみを込めて猫を「さん」付けして呼ぶ人々や、路上の動物を避けて通行する人力車の車夫、草履を履き日除けをつけてもらった荷牛などについて記しています。(チラシ裏面の文より)

猫を「さん」付けで呼ぶのって、外国人から見たら驚くこと?

ジョルジュ・ビゴーが描いた、肉屋の前で犬がおこぼれをもらうのを待っている絵とか、
家の軒に鳥かごが吊るされていたり、庭の鶏に餌をやっていたりする絵や
幻燈原版が展示されていました。


第1章 江戸のどうぶつ~「江戸図屛風」の動物を探してみよう

江戸城をはじめ、江戸の町を描いた江戸図屛風(複製)には、
多くの人物や動物を見つけることができます。
(この展覧会、ほとんどが撮影可でしたが、この屏風は撮影不可でした)

あちこちに見られる動物を解説していた映像がとてもわかりやすかった。

市中に見られるたくさんの犬たち、当時は町の皆で面倒をみていたそう。
大名屋敷の大きな犬は、南蛮渡来の西洋犬だとか、
畑を荒らす猪や鹿を駆除するためということで、狩が行われていて、
当時は江戸近郊にも鹿が多くいたとか‥‥


こちらは撮影可でした
佐竹永湖/画《江戸城年始登城風景図屏風》1898(明治31)年頃(右隻)
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馬に乗る人々もたくさん描かれています。


第2章 飼育されたどうぶつ
(1)働くどうぶつ

これ、すごく気に入っちゃいました!
鞍掛木馬
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馬に乗るための練習用として使われていたそう。
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実戦に役立たないことを鞍掛馬の稽古というそうだけど、
かわいい!! 最初見たとき、小さいのは子ども用だから?
それもあるだろうけろど、第1章で見た映像の説明で、
江戸時代の馬は小さかったと知りました。

小野等琳/画《朝鮮通信使行列図絵巻》1682(天和2)年
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描かれた馬は小さいですよね。大型化したのは、明治になって西洋の馬と交配してからだそう。
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狩野春貞與信/画《流鏑馬絵巻》1815(文化12)年頃
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生類憐みの令の立て札
奉行(老中) 越前(領主)《捨馬禁止触書高札》1688(貞享5)年
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死にそうな馬を捨てた者は死罪だとか。
江戸の町中で馬は移動や輸送手段として多く必要だったけど、
馬を飼う環境としては良くないので、病気になったりして
馬を捨てる者が多くいたんだとか。(解説うろ覚えですが)

生類憐みの令って悪法だと習った覚えがあるけど、
今は見直すようになってきたんですってね。


歌川広重/画《名所江戸百景 四ツ谷内藤新宿》1857(安政4)年
大胆な構図に目が行くけど、馬の足に草履をはかせてるのに気が付きます。
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歌川芳虎/画《東京日本橋風景》1870(明治3)年
1頭立て、2頭立て馬車、あ、4頭が引いてる馬車も描かれてる!
馬に乗る人もいるし、自転車も! 客を乗せてるような自転車? も描かれてる!!
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歌川広重(三代)/画《鉄道馬車往復日本橋之真図》1882(明治15)年
2頭の馬が引く鉄道馬車や、1頭の馬の馬車、人力車も走っています。
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(2)家庭に飼われたどうぶつ
チラシのメインビジュアルになっている
月岡芳年/画《風俗三十二相 うるささう 寛政年間処女之風俗》1888(明治21)年 は、
後期展示とのことで展示されてなかったですが、炬燵の上の猫と女性を描いた
《風俗三十二相 あったかさう 寛政年間町屋後家の風俗》がありました。

ふふ、今も昔も猫かわいがりしてたんだ(^▽^)


歌川国芳/画《御奥の弾初》1849~52(嘉永2~5)年頃
新年初の検校による筝曲の演奏に聞き入る大奥の女性たち。中央の座布団の上にいるのは狆。
狆は愛玩犬として特に将軍家や大名家の人々に好まれ、この絵は幕府への風刺をこめて、
愛玩ぶりを大げさに描いて揶揄したのだろうと。
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歌川国芳/画《今様伊勢物がたり》1847~52(弘化4~嘉永5)年
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江戸時代後期に大ヒットした『偽紫田舎源氏』の登場人物らを描く「源氏絵」と呼ばれる三枚続の錦絵。
金魚が泳ぐのはガラス水槽? この時代にこの大きさのガラス板があった?
丸々した金魚がかわいい。インコらしい赤い鳥もいます。



これ、第1章の映像で知りましたが、鶉(うずら)の鳴き声を楽しむ会なんだそう。
《鶉会之図屏風》江戸後期
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鶉って小さい卵を食用にするくらいしか知らなかったけど、
雅な遊びをしてたんだなぁ。
でも美しい鳴き声の鶉は高値で取引されたそうだから、風流でもない?

鳴き声といえば、ウグイスですよね。
今はウグイスの飼育は禁止されていますが、かつては鳴き声を競う鶯合をしていたことは知ってます。そんなウグイスの鳴き合わせのために作られた鳥かごと、鳥かごを納めて運ぶための外箱。正面の扉は障子で、完全に暗くならないように作られているそう。これは大正期に作られたものだが、江戸期の形状を保っていると。
《鶯鳴き台用 鳥籠と外箱》1923(大正12)年7月15日製作
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第3章 野生のどうぶつ
(1)野生どうぶつの記録

この魚の描写はすごいなぁ! それにカラー!! 現在の図鑑にも負けてないですよね。
奥倉辰行/著『水族写真』1857(安政4)年
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(2)四季の楽しみ

歌川広重/画《名所江戸百景 蓑輪金杉三河しま》1857(安政4)年
吉祥画としてよく描かれる鶴。将軍家や大名家では食材としても珍重されていたそう。
描かれた三河島は現在の隅田川沿い(荒川区)にあった農村で、鶴が冬になると飛来、毎年11月には将軍家の狩の為に三河島一帯は鶴の保護区として幕府によって管理されたと。こんな風景が東京近郊で見られたんですね。
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歌川国芳/画《団扇絵 当国三ツの狩 ほたるかり》1847~48(弘化4~嘉永元)年
歌舞伎役者・八代目市川團十郎(1823-1854)が蛍狩を楽しむ姿を描いた団扇絵。
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第4章 見られるどうぶつ――見世物から動物園へ

歌川豊国《しか茶屋》1792~93(寛政4~5)年頃
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しか茶屋ってことだけど、檻の中にはクジャクや鳥が見える。
いろんなどうぶつを見ながらお茶が飲めたの? 楽しそう!

歌川芳盛/画《天竺馬爾加国の出生大象の図》1863(文久3)年
 描かれているのは1862(文久2)年に米国船によって横浜に渡来した象。江戸時代において象は日本に3度持ち込まれたが、見世物として日本各地を回ったのはこの年にやってきた象だけであった。(キャプションの説明より)
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一宮市尾西歴史民俗資料館に行ったとき、
https://shizukozb.seesaa.net/article/2022-10-09.html
江戸時代(1729年)に象が通ったときの様子を記録した資料が展示されていて、木曽川を渡すのに苦労したことなど興味深かった。その時の象は長崎から江戸まで歩かされて将軍・吉宗が見物したと(もともとこの象は吉宗が見たいとベトナムからオスとメスの象を取り寄せたものだが、メスは長崎で死んでしまったそう)

今も動物園の人気の象。当時の人はさぞ驚いたでしょうね。


歌川広重(三代)/画 《招魂社境内フランス大曲馬図》1871(明治4)年
フランスから来たスリエ曲馬団が東京の招魂社で興行を行った際の様子を伝えた刷物。
曲芸の馬に交じって日本人の軽業師も描かれています。
 幕末頃からの日本の軽業のレベルは世界でもトップクラスで海外でも評判を呼んでいたこともあり、和洋折衷の中身に仕立て直して、より充実した内容にしたのであろう。その後、スリエ曲馬団は世界で興行を続け、日本人軽業師も同行した。(キャプションの説明より)
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楊洲周延/画《上野不忍競馬ノ図》明治前期
1884~92(明治17~25)年の間、不忍池で競馬が開催されていて、皇族なども来て上流階層の交流の場となっていたと。
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第5章 デザインのなかのどうぶつ
(1) きもの・装身具・身の回りの品々

きものやかんざしなどの装身具に動物のデザインが使われるのはよくありますよね。

ユリカモメをかたどった食器
《隅田川焼向付(都鳥)》明治時代
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こんなかわいい器に盛り付けたら素敵ですよね!

《猫の蚊遣り》昭和前期
眠る猫がかわいい。蚊に悩まされずにこの猫のように眠ることができたかな?
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歌川国芳/画《疱瘡絵 みみづく》1812~60(文化9~万延元)年
乳幼児がかかりやすく致死率も高い疱瘡に対する護符で、こういう「赤絵」を家の柱などに貼って病退散を願ったと。現代でもコロナ禍で「アマビエ」の絵を掲示したりしましたものね。適切な治療法がなかった時代、こういう絵を貼って祈ったんですね。
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《鼠短檠(たんけい)》江戸時代
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火をともす皿の油が減ってくると、ネズミの口から油が垂れて、皿の油を補充する仕組み。
実用と遊び心が合わさった素敵な灯りですね!

富士山に龍を描く絵は吉祥画の定番!
酒井抱一/画《不二山図》1809~28(文化6~文政11)年頃
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(2)人形・おもちゃ
かわいらしい土人形が並びます。
金沢(尾張屋)春吉/作 今井戸人形 大正時代~昭和初期
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犬張子 犬はお産が軽いことから安産のお守りとして飾られました。
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懐かしい! セルロイドのおもちゃたち
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木製のおもちゃの猫
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ブリキのおもちゃ! 私、金魚も鰐も持っていた記憶が!
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最後の展示室は愛知県美術館の所蔵品(木村定三コレクション)から
番外編 どうぶつギャラリー愛知編 吉祥のどうぶつ――木村定三コレクションの江戸絵画

建部凌岱/画《梅に叭々鳥図》江戸中期(18世紀)
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梅にカラス?! と思ったら、叭々鳥(ははちょう)だと。
カラスと似た見た目だが、嘴の根本に冠毛がある点が大きく異なる。その鳴き声の美しさや翼を広げたときの白い羽毛が漢数字の八に見えることから、末広がりを意味した縁起のいい図像である。(キャプションの説明より)

英一蝶/画《王子喬図》江戸前期~中期(18世紀前半)
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 鶴に乗った仙人が蜘蛛の巣にかかって慌てている。王子喬(おうしきょう)は笙を吹くことを好み、鶴に乗って現れたという中国の仙人。鶴は仙境とつながり、長寿を祝う瑞鳥である。おめでたい図像におかしみを足した英一蝶の工夫が認められる作品。

山本梅逸/画《蓬莱山水図》1837(天保8)年
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こちらにも鶴が描かれています。右幅では海辺に、左幅では海の上を飛んでいます。

歌川豊春/画《遊女図》江戸中期安永~後期天明(18世紀後半)
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ほぼ等身大に描かれた花魁の図。着物の紋から、特定の遊女を描いており、
着物に描かれた鳳凰と、帯の牡丹の文様から、遊女の格高さがわかると。


江戸時代のどうぶつと人の関わりがわかる展覧会でした。
それぞれの解説が詳しくて良かった。
図録2,500円は迷ったけど買わなかった。

この展覧会「東京都江戸東京博物館とパリ日本文化会館が2022年にパリで共同開催した「いきもの:江戸東京 動物たちとの暮らし」展をさらに拡充したもの」(チラシ裏面の文)なんだそう。
東京都江戸東京博物館は、大規模改修工事のため、2026年春まで休館とのこと。
第1章の映像で少し紹介されていましたが、博物館というよりテーマパークですね!
江戸を再現したような大規模な館内で、大勢の人が来ていたのに驚きました。


「どうぶつ百景」展は、
2024年4月27日(土)~6月23日(日)に東京ステーションギャラリー
7月13日(土)~9月2日(月)に山梨県立博物館で開催された後に
ここ、愛知県美術館に巡回してきました。4月11日(金)~6月8日(日)で、
 前期展示:4月11日(金)~5月11日(日)
 後期展示:5月13日(火)~6月8日(日)
前期と後期でかなりの入れ替えがあります。私は友の会会員証で入れるから後期も見に行こうかなー。

愛知県美術館の後は、7月25日(金)~9月21日(日)に富山県水墨美術館に巡回予定。



愛知県美術館のコレクション展と、愛知万博20周年記念事業 特別展示 フランス・オービュッソンのタピスリー:「千と千尋の神隠し」のことは次の記事で。
「どうぶつ百景」展、子どもたちも結構来ていたのは、日曜だからかなって思ってたけど、「千と千尋の神隠し」のタピスリー目当てもあったかな。でも「どうぶつ百景」展、子どもにも面白い展覧会だと思います。



愛知県美術館: https://www-art.aac.pref.aichi.jp/

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posted by しーちゃん at 11:09Comment(0)美術

名古屋市美術館「フォロン」展

2月15日(土)に行った名古屋市美術館「フォロン」展のことを書いておきます。

空想旅行案内人
ジャン=ミッシェル・フォロン
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 ベルギーを代表するアーティストのひとり、ジャン=ミッシェル・フォロン(1934-2005)。アメリカの『ザ・ニューヨーカー』『タイム』など、有名雑誌の表紙に挿絵が掲載されたことをきっかけに、多彩な才能を発揮し、世界中へ羽ばたいていきます。
 柔らかな色彩でえがき出される詩情豊かな世界。しかし、美しい景色に惹かれてよく見てみると、環境破壊や人権など、現実に残る問題を目の当たりにすることになります。フォロンは、やさしく、そして厳しく、この世界と向き合うためのメッセージを残しているのです。
(チラシ裏面の文より)
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私がグラフィックデザイナーに憧れて学び始めた頃、
フォロンは教科書的な存在でした。
柔らかな色彩でシンプルに描かれたポスターに込められたメッセージ
グラフィックデザインですごいことができるんだって感心してました。

愛知県美術館「幻の愛知県博物館」展のコレクション展
https://shizukozb.seesaa.net/article/2023-09-03.html
で、木村定三コレクションのフォロン作品が展示されてるのを見て、
さすが木村定三さん、フォロン作品までコレクションされていたんだって。


名古屋市美術館入口横の看板
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「ドニチエコキップ」で、当日一般観覧料1,800円が100円割引の1,700円になりました。
(この日、知人の個展に出かけたので、市バス・地下鉄の土日限定一日乗車券「ドニチエコキップ」を買ったんです。620円で乗り放題になるのでお得!)

展示会場入口
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展覧会のタイトルに「空想旅行案内人」とあるのは、
フォロンが自らの名刺に「AGENCE DE VOYAGES IMAGINAIRES(空想旅行エージェンシー)」と記していたからだと。
そんな彼の名刺から展示が始まっていました。

プロローグ 旅のはじまり

大きな眼鏡の形の金属に描かれた(シルクスクリーン)《二重の視覚(千里眼)》は
いかにもフォロンらしい絵だったけど、

フォロンといえば柔らかな色彩だと思っていたけど、
ペンで描かれたモノクロのドローイングが並んでいたり
(でも描かれているのはフォロンらしいセンスにあふれている)

頭が「?」マークになっていたり、スプーンやフォークになっていたりする彫刻、

そして、家の窓や水道の蛇口などが顔に見えるユーモラスな写真など、
フォロンの多彩な面を知ることができました。

フォロンが彫刻を制作している映像も見られました。


第1章 あっち・こっち・どっち?

ここから撮影可になってました!

フォロンの作品に多く登場する矢印がモチーフになった作品たち

《あらゆる方向へ》2004年 ブロンズ
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《あらゆる方へ》1970年 シルクスクリーン/アルミニウム
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《無題》1998年 金属
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《ギィ・フォワシィ策「壁の崩れるのを眺めて」舞台美術のためのデザイン》1966年 墨、水彩
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左《無題》1981年 カラーインク 右《無題》1965年頃 グラファイト、水彩
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《反射》1972年 シルクスクリーン/アルミニウム
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第2章 なにが聴こえる?

フォロンの作品に込められたメッセージが聞こえてきます

《無題(罪人)》カラーインク
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《深い深い問題》1987年 水彩
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海の中を泳ぐのは魚ではなく‥‥


《無題》カラーインク 《無題》1971年 カラーインク
《回答なし》1971年 カラーインク、水彩 《隠された次元》1971年 カラーインク
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《もっと、もっと》1983年 炭、カラーインク、水彩、色鉛筆、コラージュ
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アメリカとソ連が水槽のミサイルに餌を与えています

《死の舞踏(雑誌『アトランティック』[1984年1月]表紙 原画》1983年 カラーインク、水彩、コラージュ
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当時はアメリカとソ連の冷戦の真っ只中でしたね。

《空の穴》1971年 シルクスクリーン/アルミニウム
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2階の展示室へ
第3章 なにを話そう?

フォロンの絵は雑誌の表紙やポスターに多く使われましたね

参考資料『タイム』の表紙(左1981年 右1970年)
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フォロンのポスターたち
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《無題》1983年頃 水彩、色鉛筆
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え?! このマークは‥‥!

《Lettera 32 すべての人にオリベッティを》1967年 オフセット(原画:墨)
タイプライターのオリベッティの広告は、
グラフィックデザインを学ぶ時、教科書のように使われてました。
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《『世界人権宣言』表紙 原画》1988年 水彩
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世界人権宣言の日本語は、アムネスティ・インターナショナル日本と
谷川俊太郎さんがつくったもの

アムネスティ・インターナショナル『世界人権宣言』のための挿絵原画
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フォロンらしい、柔らかな色彩の中にメッセージが込められています。
とてもいい!!


エピローグ つぎはどこへ行こう?

フォロンは実際にさまざまな国を旅していて、
日本にも1970年での初個展のために来日したのをはじめ、
1985年、1995年にも訪れているそう。

そんな旅の中で描いたスケッチブック
日本での滞在中に描かれたスケッチブックもありました。
どれも柔らかな色彩で素敵!
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《出帆》2001年 ブロンズ
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《大天使》2003年 水彩
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壁がピンク色の最後の展示室の中央に置かれていた彫刻
《秘密》1999年 ブロンズ
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フォロンはモランディの清らかで自由な空気に共感を抱いていたそう
《モランディの国で》1996年 水彩
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最後の展示室から見える大きなスクリーンには、
フォロンが水彩で海に浮かぶ船を描いていく様子などが上映されていました。

フォロンのチケットで地下の常設展示も見られたんですが、
もう時間がなかったので後日にしました。(2月27日(木)に見に行った)

ショップで図録3,080円(税込)買って帰りました。
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この「空想旅行案内人 ジャン=ミッシェル・フォロン」展
東京ステーションギャラリーで2024年7月13日(土)~9月23日(月・振)
名古屋市美術館で2025年1月11日(土)~3月23日(日)に開催され、その後
大阪・あべのハルカス美術館で4月5日(土)~6月22日(日)に開催されるそう。

あべのハルカス美術館: https://www.aham.jp/
ウェブサイト見たら、映像作品を除き、すべての展示物の写真撮影可だとか!


1976年2月14日(土)~3月3日(水)に池袋にあった西武美術館で開催された
「私はだれ=Identity 1976
現代ポスターの展望」展の図録
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多分、美大受験のために上京した時に行ったんじゃないかと思うんだけど、

浅葉克己、粟津潔、五十嵐威暢、石岡瑛子、片山利弘、勝井三雄、上條喬久、河村要助、田中一光、永井一正、福田繁雄、細谷巌、横尾忠則、湯村輝彦と、
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海外からの特別参加として、
シーモア・クワスト、ジャン=ミッシェル・フォロン、ミルトン・グレイザー、フランチシェク・スタロヴィェイスキのポスターが展示されていました。
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名古屋市美術館: https://art-museum.city.nagoya.jp/
名古屋市美術館 特別展 空想旅行案内人 ジャン=ミッシェル・フォロン:
https://art-museum.city.nagoya.jp/exhibitions/post/folon/

展覧会公式サイト(私たちのフォロン): https://ourfolon.jp/


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