岐阜アートフォーラム2025「お寺リウムⅡドーナツリンネ」

5月11日(日)、岐阜市の上宮寺で開催されている
「第19回 岐阜アートフォーラム 2025
 お寺リウムⅡドーナツリンネ」に行きました。最終日。
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5月4日(日)から開催されているんですが、その日はデイサービスが休みになって風呂の間隔が開いてしまう母と海津温泉の福祉風呂に行ったし、私のパートはゴールデンウィークも日曜が休みだけで、シフトで休みになった10日(土)に行くつもりだったけど、天気がイマイチで他の美術館へ行くことにしたので、最終日になってしまったんです。

毎年開催されているアートイベントも今回で19回目だそう。
去年も行ったのに、ブログに感想が書けておりません(T.T)
2023年のことはこちら:
岐阜アートフォーラム2023「夢る展」:
https://shizukozb.seesaa.net/article/2023-06-13.html


11日(日)は、門前に「はらぺこドーナツ」さんの出店がありました。
ちょうどその時に残っていたバナナのドーナツ3個を購入。1個220円(税込)
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揚げていない、しっとりと柔らかでバナナの風味も優しい甘さで、美味しいドーナツでした。
卵・乳製品不使用とのこと。
はらぺこドーナツ: https://harapekodonuts.stores.jp/

門をくぐると、毎回恒例の銀杏アートは、巨大ドーナツ!!
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桜木須々美《ドーナツリンネ》
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ドーナツのかぶりもの(?)で記念撮影ができます。
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撮影をお願いしたら、iPhoneのパノラマ撮影でこんな素敵な写真を撮ってもらいました!
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庫裡(帰る時に撮影したもの)へ入ると、
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正面に田中太一朗さんが描いた妖怪の絵が
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「ぜうぜじ」って、ここ上宮寺のこと?

こんなもっともらしいパネルもあったけど、
「これ皆フィクションですからね!」とスタッフの方(^▽^)
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長い絵巻に描かれた妖怪たちも、全て田中太一朗さんの創作なのだとか!
細かい!! これだけの量すごい!!
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そして、手前に置いてあったオブジェ?
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穴を覗いてみると、
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妖怪の住処なのだとか(^▽^)


隣の部屋の中央には、林リウイチさんの巨大オブジェ! 迫力!!
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神山竜太郎《シロイトルリホコリ》
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矢井一輝《無題》
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(左)洞高明《犬》 (中)中村碧《遊び》 (右)内藤英史《鎌倉大仏》
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鏡の上に置かれた奥村晃史《子山羊のエストレリータ》と《Tiny Toys》
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描写力、さすがです!! 山羊から垂れ下がっているリボン、ホンモノが貼り付けられているのではないかと、絵を横から見てしまいましたよ。
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テーブルに掛かっていたヘッドホンで音楽が聞けました。
曲名:エストレリータ ヴァイオリン:久永彩加 ビアノ:江野藍子

裏側にも奥村晃史さんの作品《Starry Ornaments》
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床の間が仏様の空間になっていますね。
家田陽介《輪の間》
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岩田泰政《translation》
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(左)板倉倫子さんのポジャギ《百花繚乱》 (右)押味忠志《環》
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柱に小さなアートが!
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竹内裕紀さんのダンボールでできた《ダぶつ》たち
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会場内に12体配置されているんだとか。

帰る時に庫裡の入口横に貼ってあった配置図を見つけました。
しまったー全部は見つけてない(@@;
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そして、一見盆栽かと見てしまったのは、
松尾みさき《日常に潜む》
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‥‥ちょっとゾッとする光景なのでは?

きれいなバラ あ、こんなところにも竹内裕紀さんの《ダぶつ》が!
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月見台には菅原光則《月とピラミッド》
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竹内裕紀さんの《ダぶつ》見っけ!
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おぉー!! インパクトあります!!
茅嶋千登世《彼の岸に萌芽する》
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上宮寺の大銀杏の垂れ下がった乳のようなもの(ホントに銀杏の「乳」または「乳根(ちちね)」と呼ぶらしい。)からイメージして作られたそう。

離れの茶室にはカワセ マコ《気配のもてなし》
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石を並べ替えてもいいらしい。
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隣の座敷の中に部屋ができてます!!
土屋明之《居場所》
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敷き詰められているのは土屋明之さんが作品に使う蜜蝋?
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廊下の隅にも竹内裕紀《ダぶつ》の「オウノトリ」かわいい。
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本堂へ行くと、佐藤昌宏《心も又土にあるもの》
描き込みがすごい。
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打敷の絵は、ご住職である小笠原宣さん
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小笠原宣《長良悠久》
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5月10日(土)のイベントで、
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瑛泉さんが書かれた作品だそう。
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その上の梁に竹内裕紀さんの《ダぶつ》がありますね(^^)

本堂の奥の間は、TERAMAKI(てらまき)さんと由利亜生季(ゆり あいき)さん2人のユニット「きらき」の映像コーナー。
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流れる幾何学的な形、舞い上がる、舞い落ちる銀杏の葉、ゆらゆらと揺れる水、クラゲ‥‥
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とても癒やされる空間になっていました。ここで寝転がって見ててもいいのだそう。
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入口にあった松波康子《不思議の森の輪廻》と、コネクトギャラリーの案内
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庫裡を出る時に気がつきましたが、ここにも《ダぶつ》が
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本堂では、ドーナツ型のアクリル板に絵を描いてモビールを作るワークショップが行われていました。
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上宮寺を出て、「水の音」へ。
あ、隣の建物が壊されている。
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ギャラリーの鑑賞は、カフェでワンドリンクオーダー制
ケーキセット1,100円(税込)をオーダーしました。
ヨーグルトと、凍らせたフルーツ、シフォンケーキがついています。
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ドリンクはアイスコーヒーを注文。
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カフェの2階が「破壊と創造」展
管原光則 林リウイチ 茅嶋千登世 板倉倫子 の4人展
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管原光則さんの石彫
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林リウイチさんは、ボールペンで描いた作品や、造形作品など多彩な作品ありますが、今回は、
廃材を使った立体作品が出品されています。
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茅嶋千登世さんの人形
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流木を用いた作品、素敵!! (右の作品、私にも買える値段がついていたので、我が家に来てもらうことにしました!! 嬉しい!)
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そして、ポジャギの板倉倫子さんの作品


ギャラリー棟(西棟)は、
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「押味忠志個展 衝動と理性」
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写実的に描かれた動物と重なるイメージが素敵

押味忠志さんのインスタグラム:
https://www.instagram.com/tadashi_oshimi/


ギャラリー小さい家
あ、ここも裏側の家が壊されてる! 駐車場が3台分になってます。
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「満ちる。」
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松村喜弘さんの作品。まさにいろんなものに「満ちて」いるみたい。
鮮やかな色彩が素敵です。
同じ形のガラスの器に裏から彩色しているそう。
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1階の和室には、上宮寺の映像と同じ
TERAMAKI(てらまき)さんと由利亜生季(ゆり あいき)さんのユニット「きらき」の映像
手をモチーフにした映像が反射したりして重なります。
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2階の岩田泰政さんの五右衛門風呂シリーズ
お風呂? 面白いイメージ
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コージ・オガさんのゆるーい4コママンガも面白かった。


河原町を通って
(写真には写らないように撮ったけど、観光客多いなって思ったら、5月11日は長良川鵜飼の初日なんだ!
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ギャラリーSagan「吉川 昌展」へ
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蜜蝋を使った版画で作られた作品だそう。ポップな色と形が楽しい。



岐阜アートフォーラム: https://gifuartforum.wordpress.com/
インスタグラム: https://www.instagram.com/gifuartforum/

アートギャラリー・カフェ水の音:https://www.gallery-mizunooto.com/
インスタグラム: https://www.instagram.com/mizunooto_gifu/

ギャラリー小さい家: https://gifulittlehouse.com/
インスタグラム: https://www.instagram.com/gifulittlehouse6/

ギャラリーSagan: https://www.g-sagan.com/
インスタグラム: https://www.instagram.com/gallerysagan/

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岐阜アートフォーラムの過去記事(一部)

岐阜アートフォーラム「コネクト展Ⅲ 2022」
https://shizukozb.blog.ss-blog.jp/2022-06-21

岐阜アートフォーラム「コネクト展Ⅱ 2021」
https://shizukozb.blog.ss-blog.jp/2021-11-11

岐阜アートフォーラム「それぞれの住処から コネクト展」
https://shizukozb.blog.ss-blog.jp/2020-10-28

奈良国立博物館 仏像館

4月24日(木)に奈良国立博物館「超国宝」展を見に行ったことの続きです。

奈良国立博物館の仏像館では、金峯山寺の金剛力士立像が特別公開されています。
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「超国宝」展を出て、お腹も空いたので、カフェ&レストランが地下にあるってことで行くと、
あ、左の写真、「超国宝」展で見た掛け軸
《山水図(水色巒光図)》室町時代 文安2年(1445)奈良国立博物館 の下の部分!
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写真家・六田知弘 さんの写真が展示されていて、撮影可! でした。
「時」と「祈り」をキーワードに、日本の仏像のほか、ヨーロッパのロマネスク美術や巨石文化、雲岡石窟やボロブドゥール等アジア各地の仏教遺跡、大阪市立東洋陶磁美術館や台湾の国立故宮博物院などの文化財の撮影も数多く手掛ける。(プロフィール紹介パネルより)
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「超国宝」展で見た《金光明最勝王経(国分寺経)》だ!
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これも「超国宝」展に出てました。《薬師如来坐像》平安時代(9世紀)奈良国立博物館
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《春日鹿曼荼羅》
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カフェ&レストラン「葉風泰夢
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待っている人の行列もできていて迷ったけど、これからまだ仏像館にも行くことを思うと、まぁここでいいかと並ぶと、「お外の席でいいなら案内できますが」って言われて、天気も良かったのでかえってラッキーかもと。
15時までのランチに間に合ったので、ちょっと贅沢して、
フレンチハンバーグと唐揚げランチ1,800円(税込)
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そして、ちょっと珍しそうで食べてみたいと、
ダコワーズ ナチュールとアイスコーヒーのセット 1,300円(税込)
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外はカリっ、ホロっとしたクッキーみたいで、はさんであるクリームがとろりと甘くて美味しかった。(私はナチュールを選んだけど、キャラメル味もありました)

頭に鹿の角のカチューシャをつけた修学旅行らしい女子生徒をよく見ましたよ(^▽^)
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仏像の制作過程や、仏像の手の位置(印相)についての説明などが分かりやすく展示されていました。
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階段を上がった先が仏像館の入口になっていて「超国宝」展のチケットで入場できました。

撮影可マークがあるものに限り撮影できます! 以下、記載のないものは奈良国立博物館蔵

重要文化財《十一面観音菩薩立像》平安時代(12世紀)
新薬師寺に伝来した十一面観音像で、平安後期彫刻の典型的な特徴が認められると
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《五大明王像》平安時代(10~11世紀)
明王さまって、それぞれ個性的で面白い(って言うと不敬かな?)
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《不動明王立像》平安時代(12世紀)
奈良の吉野山に伝来した像とのこと
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《大威徳明王騎牛像》平安時代(12世紀)
大威徳明王は五大明王の一尊とされたほか、単独でも制作された。仏敵を退散させるため、あるいは戦いに勝つための祈願の本尊とされた。」(キャプションの説明より)
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《誕生釈迦仏立像》飛鳥時代(7世紀)
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六田知弘さんの写真に黒いバックで写っていた仏像ですね。
この展示、照明で後ろに影が映っているのが面白いなぁ!
朝鮮半島の三国時代・新羅彫刻の流れを汲むか。」(キャプションの説明)と。


《如来立像》朝鮮半島 統一新羅(8世紀)
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《如来坐像》中国・五胡十六国(4~5世紀)
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そして、中央の部屋では、
重要文化財《金剛力士像》南北朝時代 延元4年(1339)康成作 奈良・金峯山寺
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奈良県吉野町に位置する金峯山寺の重要文化財 木造金剛力士立像2軀を、令和3年(2021)2月23日(火・祝)から特別公開しています。この金剛力士像は、金峯山寺仁王門(国宝)に安置される像高5メートルに達する巨像で、国宝・重要文化財に指定されているものの中では東大寺南大門像に次いで2番目に大きい像です。像内の銘文より南北朝時代の延元3年(1338)から翌年にかけて奈良を拠点に活動した仏師である康成(こうじょう)によって造られたことがわかっています。同像は令和元年(2019)の夏に仁王門の修理のために搬出され、同年から2か年をかけて公益財団法人美術院によって保存修理が行われました。(奈良国立博物館のウェブサイトより)
https://www.narahaku.go.jp/exhibition/usual/202102_mei_kongo/

ってことで、仁王門修理完了(令和10年度予定)までの特別公開

すごい迫力です!
この大きな像[阿形] 505.8cm [吽形] 506.2cm を展示室に搬入する動画もYouTubeで見ることができます。
(奈良国立博物館のウェブサイトにリンクがあります)


私、2018年に大学の同級生たちと金峯山寺蔵王堂秘仏ご本尊・金剛蔵王権現像ご開帳の夜間特別拝観へ行きましたが、その秘仏ご開帳は、仁王門大修理の勧進のために行われたそう。私たちが行った時は仁王門に足場が組まれていて、この金剛力士像は見てないんですが、見られなかったのか、私たちが行かなかっただけなのかは不明。
奈良同窓会旅行(4) 金峯山寺蔵王堂秘仏ご開帳夜間拝観
https://shizukozb.seesaa.net/article/2018-12-02.html


《伽藍神立像》鎌倉時代(13世紀)
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「走り大黒」と呼ばれていたが、近年の研究では禅宗寺院を護る伽藍神とされ、寺院内で修行を怠る者がいれば、その者に釘を刺して懲らしめる役割を持つという。
「走り大黒」ってぴったりの名だと思うけどな。ユーモラスで印象的!


《如来立像》奈良~平安時代(8~9世紀)
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傷みが痛々しいお姿‥‥「くぐり抜けてきた苛烈な時間がしのばれる」と


《男神・女神坐像》平安時代(12世紀)
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神様というより、竹取物語の翁とかぐや姫みたいって思った。

《僧形神坐像》平安時代(10世紀)
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《女神坐像》平安時代(11世紀)
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《伊豆山権現立像》平安~鎌倉時代(12世紀)
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静岡県熱海市の伊豆山神社の祭神で、走湯権現(そうとうごんげん)とも呼ばれ、温泉(走湯)が神格化された存在。烏帽子をかぶり、直衣と袴を来た上に袈裟を着ける。仏教に帰依した神の姿で、神仏習合の所産である。


《蔵王権現立像》平安時代(10~11世紀)
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両手足がない痛々しいお姿ですが、なんか迫力を感じます。
蔵王権現の彫像の中では、最古級の作例と思われる。」と

重要文化財《蔵王権現立像》平安時代(12世紀)
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蔵王権現は、役行者(えんのぎょうじゃ)が吉野金峯山寺で感得したと伝える山岳信仰の代表的尊像。
金峯山寺蔵王堂秘仏ご開帳夜間拝観に行った時に、蔵王権現は、役行者が金峯山で修行中に、山上の岩が割れて現れた、日本独自の仏様だと聞きました。右足を高く上げたお姿をしていらっしゃいますよね。

《十二神将立像》鎌倉時代(13世紀)
戦前まで神奈川県横浜市の太寧寺に伝来した一具。
子神
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(左)卯神 (中)寅神 (右)丑神
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子供向けの説明がわかりやすい!
12の方角を手分けして守るガードマンのメンバーです
12の方角にちなんで、それぞれ十二支の動物を頭に乗せているんだ。しかも、頭にのせた干支の動物の性格をもとに、ほとけさまの表情がつくられているんだって。だからみんな表情に個性があって、ユニークなんだね!
(左)巳神 (右)辰神
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《獅子》鎌倉時代(13世紀)
かつて背上に文殊菩薩像を乗せていた獅子だそう。
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重要文化財《獅子》平安時代(11世紀)
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もとは文殊菩薩像の台座の獅子であるが、本像のように口を閉じて正面を向く例は少ない
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角があるのが狛犬なんですってね。
《狛犬》鎌倉時代(12~13世紀)
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破損仏像残欠コレクション
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完品であれば第一級の名品であったと思われるものも多い」と
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ガラス張りの渡り廊下を通って青銅器館へ行くと、
中国古代の青銅器が展示されていました。
古美術商店「不言堂(ふげんどう)」の初代社長で、古美術品の蒐集家として著名な、坂本五郎氏(1923~2016)より寄贈された中国古代の青銅器380余点のコレクションが展示されているそう。(撮影可!)

右の3つは《爵(しゃく)》B.C.17~B.C.15世紀
B.C.17~B.C.15世紀?!! びっくり!! さすが世界四大文明の中国です。
爵(しゃく)は「酒を温めるための器で、三本の足と把手、注口(流 りゅう)とバランスをとるためかその反対側(尾 お)が少し長く作られている」(説明パネルより)
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三つ足のぷっくりした形のは《鬲(れき)》B.C.17~B.C.15世紀 と表記されていました。
三足を持つ器の中で、器身から足全体が袋状になったものを鬲という

‥‥なんか三本足って不安定な気がするんですけどー
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多治見市美濃焼ミュージアム「中国陶磁」展 で、
https://shizukozb.seesaa.net/article/2023-07-23.html
中国の新石器時代に作られた《紅陶鬹(こうとうき)》という土器を見ましたが、あれも三本足の器だったなー。


《罍(らい)》西周~春秋期(B.C.11~B.C.6世紀)
把手の2本の角は動物のデザインなのかな? 文様もなんかカッコイイ
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角張ってるのが面白いなって
《鈁(ほう)》
(左)戦国期~前漢(B.C.5~A.D.1世紀) (右)戦国中期(B.C.4世紀)
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貴重なコレクションなんでしょうが、私の知識ではよく理解できずにさらっと見て出ました。

仏像館の出入口近くにあった貴賓室?
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天井の装飾も凝ってます
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仏像館を出て――藤の花がきれいです。
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池ごしの新館の眺め
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入館時間を過ぎているので、誰もいません。
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春日東西両塔跡 鹿牧場みたいになってる(^^)
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青銅器館は昭和12年(1937年)に収蔵庫として建てられたんやで~」と
奈良国立博物館のの所蔵品をモチーフにした公式キャラクター5匹のうちの
「ぎゅーたろ」が説明してます。
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奈良国立博物館は日本で2番目に古い国立博物館なんだよ~」と
公式キャラクターの「はにわんこ」
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現在は仏像館になっている明治27年(1894)に竣工した帝国奈良博物館
当時宮内省内匠寮技師であった片山東熊(かたやまとうくま・1854-1917)
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本来はこちらが正面
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フレンチルネサンス高揚期の様式をとっています。玄関まわりの装飾は意匠的にすぐれ、明治時代中期の西洋建築として代表的なものです。昭和44年 (1969)に「旧帝国奈良博物館本館」として重要文化財に指定されました」(奈良国立博物館ウェブサイトより)
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帰りは近鉄で京都まで。近鉄奈良駅(同窓会旅行で来た時にノリのいい友人と写真撮ったなー)
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特急があったので乗ろうと520円の特急券買ったけど、京都まで急行で良かったなー(乗車券だけなら760円)
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外国人が多くて、このホームでいいのかと聞かれたりしたけど、英語力がないのと、自分でもよくわかってないので答えられなくてスミマセンでした。

まぁ、さすがに特急の車内はゆったりできて良かったですけど。(先に発車した急行より6分だけ早く京都に着く)
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近鉄の京都駅は新幹線の改札からスグなんですね。これから覚えておかなくては(^^;

なので? 米原まで新幹線を奮発しました。新幹線の自由席特急券990円。京都から西岐阜までの乗車券1,980円


奈良国立博物館: https://www.narahaku.go.jp/

posted by しーちゃん at 23:54Comment(0)美術

奈良国立博物館「超国宝」展

4月24日(木)、奈良国立博物館へ行ってきました。
「奈良国立博物館130年記念特別展
 超 国宝―祈りのかがやき―」
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この展覧会のことを知った時、百済観音と弥勒菩薩が見られるの?! って。
(中宮寺の菩薩半跏像、私、弥勒菩薩だと思ってたけど、
《菩薩半跏像(伝如意輪観音)》って表記されてて、え?!弥勒菩薩じゃないの??
図録の解説によると「本像も弥勒菩薩として造像されたと考えられるが、鎌倉時代には救世観音と呼ばれ、二臂の如意輪観音として伝えられてきた。」 如意輪観音は6本の手をもつ六臂の像が多いが二臂の像もあると。

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で、会期始まって間もない平日の4月24日(木)がシフトで休みになってたから行ったんだけど、
まぁ、当然ですが混んでました。そして中宮寺の菩薩半跏像、後期展示で見られなかったのは残念だけど、すらりとした百済観音が見られたし、最後の多分後期展示では中宮寺の菩薩半跏像が展示される白い壁が美しい展示室の中央に展示されていた京都・宝菩提院願徳寺の《菩薩半跏像(伝如意輪観音》(チラシ中面右下)がすごく優美でよかった!
まぁ、私には国宝の仏像も、奈良博の仏像館の仏像たちも違いがよくわからないんですけど。

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仏像館では、金峯山寺仁王門の修理完成時まで、仁王門(国宝)に安置される金剛力士像(重要文化財)が特別公開されていて、写真撮影も可! だったんです!! こちらも「超国宝」展のチケットで見られました。

現在は仏像館になっている建物は、明治27年(1894)に竣工した帝国奈良博物館(帰りに撮影)
設計は宮内省内匠寮技師であった片山東熊 赤坂離宮や東京国立博物館の表慶館、京都国立博物館などを設計した人ですね。
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奈良公園には外国人が大勢来てて、鹿にせんべいをやったりと楽しそうでした。
修学旅行らしい女生徒の多くが頭に鹿の角のカチューシャをつけててかわいい(^▽^)


この展覧会、最初、近くの小さな観光バス会社のツアーで行こうと思ったんですよ。その観光バス会社の文字だけの手作りっぽい素朴な新聞折り込みチラシ(今時逆に目立つ(^^)で、春日大社と昼食と奈良国立博物館で16,000円ってのを見て、この値段で行けるのならお値打ちかも、まぁ奈良国立博物館で2時間ってのは、私にしたら時間足りないかなとも思ったんですけど、ここの観光バスツアーのいいところは、我が家から歩いてすぐの場所にバスの乗車場所があること。で、パートが休みだった4月24日(木)の企画があったので申込んだんですが、最少催行人数に足りないとのことで中止の連絡が来たんですよね。まぁ申込の電話した時にその日にまだ2人しか集まってないからダメになりそうとは聞いてたんですが。でも中止って連絡があるとなんか余計に行きたくなって、じゃ時間も自由になる一人で行こうと。

4月24日(木)、私にしては張り切って、西岐阜7:49の東海道線で米原へ。米原から新快速で京都に9:43と1回の乗り換えでスムーズに来たんですが、近鉄の駅がよくわからずに、うろうろしているうちに予定していた近鉄の列車の発車時刻が過ぎてしまったので、JRの「奈良行」って列車が発車するところで、まぁいいかと乗ったんですが、普通で、宇治駅で快速に追い越されるって車内アナウンスで、乗り換えようと降りたけど、トイレ行きたくなって行ってるうちに、快速も乗ってきた普通も出てしまい、そこで30分近く待つことに(T.T)まぁそんなことで、JR奈良駅に着いたのは11:30近くになってしまってまして‥‥。

JR奈良駅に来たのは初めて。外国人観光客もいっぱい!
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きれいに整備された商店街・三条通り 平日なのに人でいっぱい!
奈良らしいお店もたくさん。奈良漬の店 「超国宝」のポスターも見えます。
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奈良の墨は有名ですね。「墨筆 一心堂」
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古い銀行の建物って、こういうギリシャ風の柱があるんですよね。これはイオニア式かな。下部に施された羊の装飾が面白い。 南都銀行の旧本店
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ハナミズキの花(正確には花のように見えるのは総苞)がきれい
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興福寺の境内、南円堂の横を通り、
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八重桜が満開です
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2011年に奈良県立美術館で「磯江毅=グスタボ・イソエ」展を見て、
https://shizukozb.seesaa.net/article/2012-01-02.html
その後、猿沢池と興福寺の国宝館で阿修羅像などを見たんですが、
https://shizukozb.seesaa.net/article/2012-01-03.html

その時は再建中だった中金堂が完成してます(平成30年10月落慶)
柵の外側から撮った写真
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そして奈良公園へ‥‥人(外国人の多いこと!!)がいっぱいです!!
鹿もフツーにいるのは奈良ならではの光景ですね。鹿せんべいを売ってます。
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奈良国立博物館の看板
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藤の花がきれいです。鹿もフツーにいます。
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奈良国立博物館の仏像館(入口側)
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「超国宝」展は、新館で。私、奈良国立博物館に入るのは初めて。
毎年秋には正倉院展が開催されて賑わうんですよね。でも私、
混雑が嫌ってことと、考古学的なものにはイマイチ興味がないってことで行ったことがありません。


チケット売り場の方は行列ができてましたが、私はネットで前売券を買っていたので、
すぐに入場できました。(バスツアー中止の連絡をもらったのが開幕前だったので
前売券を2,000円で買うことができました。当日一般観覧料は2,200円)
プリントアウトしたQRコードをピッとしてもらい、仏像館へも入れるチケットをもらいました。
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展示会場は2階。撮影はここまで。
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以下、記載のないものは国宝です!!

第1章 南都の大寺

法隆寺の四天王立像のうち、広目天と多聞天が左右にお立ちになっている中を進むと、
すらりとした《観音菩薩立像(百済観音)》飛鳥時代(7世紀) 奈良・法隆寺 が立っていらっしゃいます。

あぁ、素敵!!
後ろ側に回って見ることもできるので、光背の支柱、竹の形をしているんだなーとか。
水瓶を軽くつまんでいるように見える左手が優美で、よくこれで水瓶が落ちないなーと思ってたけど、本体側に固定されているんですね。

国宝ではなかったけど、(重要文化財)
《釈迦如来および脇侍像》飛鳥時代 推古天皇36年(628) 奈良・法隆寺
光背裏側に刻まれた銘文に、628年に蘇我馬子または蝦夷のために造ったと。

山岸凉子の『日出処の天子』に夢中になった私には、マンガの登場人物の顔が浮かんできたりして(^^)

教科書で聖徳太子の冥福を祈って妃の橘大郎女(たちばなのおおいらつめ)が作ったと習った《天寿国繍帳》
原本部分 飛鳥時代 推古天皇30年(622)頃模本部分 鎌倉時代 建治元年(1275)奈良・中宮寺
も、まぁ、どんな場面なのかよくわからないけど、細かい刺繍に、よくこれが残っていたなと。

《重源上人坐像》鎌倉時代(13世紀) 奈良・東大寺 のリアルさはすごい。


第2章 奈良博誕生

奈良博の誕生以前、明治8年(1875)から18回にわたり、東大寺を会場として奈良の文化財や産業を紹介する「奈良博覧会」が開催されました。その反響は、やがて博物館の構想に結びつき、帝国博物館(現 東京国立博物館)に次ぐ国立の博物館として、明治28年(1895)に帝国奈良博物館(現 奈良博)が誕生しました。(「超国宝」展覧会公式サイトより)

燈籠を肩に担いだ《天燈鬼》と、頭に乗せて蛇(だと見たら龍なんですね!)を巻き付けている《龍燈鬼》
鎌倉時代・建保3年(1215)奈良・興福寺
後ろから見ると、天燈鬼の腰巻(裳?)の下にフンドシがチラリと見えてかわいい(笑)

この二躯の像と、8つの顔を持つユニークな面《八雷神面》室町~江戸時代(16~17世紀)奈良・元興寺(これは国宝にも重要文化財にも指定されていない)が、写った写真が展示されていました。明治14年(1881)イギリスの王子たちが奈良を訪れた際に入手したものだそう。鮮明に写っててちょっと驚き!


第3章 釈迦を慕う

舎利塔が亀に乗っている《金亀舎利塔》鎌倉時代(13世紀)奈良・唐招提寺
鑑真和上が唐から将来した舎利を奉安するために作られたのだそう。
鑑真が渡日の途上、誤って海中に落とした舎利を、金亀が背に乗せて救い出したとの伝承は、本品の造形から生まれたものともされる。(図録より)」こっちが先で、後から言い伝えができたのね!

そして、金の繊細な透かし彫り装飾が素敵な《金銅透彫舎利容器》鎌倉時代(13~14世紀)奈良・西大寺

金色の宝塔の形の《金銅宝塔》鎌倉時代 文永7年(1270)奈良・西大寺

5つの瓶を納める鉄の宝塔《鉄宝塔および五瓶舎利容器》鎌倉時代 弘安7年(1284)奈良・西大寺

など、釈迦の骨をまつるために作られた精緻な容器が展示されていました。
(お寺の三重塔や五重塔も仏舎利を納めるために建てられるんですよね)


第4章 美麗なる仏の世界

国宝ではなかったけど(重要文化財)《十一面観音立像》中国・唐(7世紀)東京国立博物館
頭でっかちなところがかえって印象的だった。

ちょっと寸詰まり? なお体にふっくらしたお顔、腕から垂れ下がる布(天衣(てんね)というそう)や衣文が素敵な
《虚空蔵菩薩立像》平安時代(9世紀)京都・醍醐寺

運慶作という《大日如来坐像》平安時代 安元2年(1176)奈良・円成寺
堂々とした端正なお姿。ところどころに残る金色も美しい。

出品リストではこの章に記されている《菩薩半跏像》平安時代(8世紀)京都・宝菩提院願徳寺 は、
中宮寺の菩薩半跏像の代わり(?)に、最後の展示室に行かれてました。


絵は、まぁ人も多かったし、結構スルーしちゃったんですが、
《病草子》平安時代(12世紀)京都国立博物館 の「口臭の女」
高貴そうな女性が口臭で悩んでいるのはちょっと可笑しかった(^^)


不動明王、降三世明王、軍荼利明王、大威徳明王、烏瑟沙摩明王 を描いた《五大尊像》
それぞれ大きく描かれた明王たちの下に、信者? 従者? たちが描かれているのが面白かった。
ブログに書こうと出品リスト確認したら、え?! これ岐阜のお寺(来振寺)のものなの?!
聞いたこともなかったお寺なので検索したら、 大野町にあるんですってね。
中世以前にさかのぼる天台系五大尊像として五幅が完存する唯一の作例」「何より本図の価値を高めているのは、降三世幅と軍荼利幅の両絹に墨書される寛治二年(1088)、寛治四年(1090)の開眼供養銘の存在」で、「十一世紀にさかのぼる平安仏画の基準作として、絵画史上極めて重要な意義をもつ存在である。」とのことで、平成16年(2004)国宝に指定されたそう。奈良国立博物館に寄託されているみたい。

烏瑟沙摩明王(うすさまみょうおう)は、我が家のトイレにお札が貼ってあるなー(義母にもらった)


第5章 神々の至宝

あ、岐阜市歴史博物館「国宝 薬師寺展」で見た《吉祥天像》奈良時代(8世紀)
https://shizukozb.seesaa.net/article/2011-08-10.html
《八幡三神坐像》の3軀(僧形八幡神、神功皇后、中津姫命)平安時代(9世紀)奈良・薬師寺 も、
薬師寺展に来てたんだ。私すっかり忘れてた(^^;>

猫好きの貴族が奉納したのではという
《金地螺鈿毛抜形太刀》平安時代(12世紀)奈良・春日大社
細かな螺鈿で猫が雀を捕らえる様子が表されていて、本当に細かいので、目を凝らして見つけてニヤニヤしてました。図録には6匹の猫の図が載ってるけど、こんなには見つけられなかった(^^;

リストではこの章にある《七支刀》古墳時代(4世紀)奈良・石上神宮 は、混雑回避のためと、
最後の部屋近くに展示されていました。
私には『日出処の天子』で石神神宮の斎宮・布都姫(ふつひめ)が戴いていた神宝の刀ねって。


第6章 写経の美と名僧の墨蹟

私、正直、書ってよくわからないんですけど、
深い紫の紙に金字で書かれた《金光明最勝王経(国分寺経)》奈良時代(8世紀)奈良国立博物館
きれいな字だなって見て、それが聖武天皇の詔で各国の国分寺に安置されたものだと知ってびっくり!!
これは備後国(現在の広島県)国分寺に安置されていたものと伝えられ、当初のまま十巻が完全に残る貴重なもの」だそう。1200~1300年くらい経つんですよね?! この金字の輝きはすごい!!

一字一字の下に蓮台が描かれている《一字蓮台法華経》平安時代(11~12世紀)福島・龍興寺
これってスタンプとかじゃないですよね? (スタンプにしたってすごい手間だ!) なんて細かな仕事!!


第7章 未来への祈り

最後の展示室は真っ白な壁に囲まれた美しい空間! 真ん中の台には、後期には
中宮寺の《菩薩半跏像(伝如意輪観音)》飛鳥時代(7世紀)がお出ましになるんでしょうが、
前期は、京都・宝菩提院願徳寺の《菩薩半跏像》平安時代(8世紀)でした。
端正なお顔立ちに、流れるような衣文が優美です。


ショップでは百済観音のフィギュアがあって、精巧に作られたお姿にかなり心が動いたんですが、12,000円という値段に‥‥諦めました。

図録3,300円(税込) こちらは最初から買うつもりでしたが、ずっしりと重くて、これから持って帰ることを考えると、オンライン販売もいいかなってちょっと思ったんですが、やっぱりすぐ読みたいですものね。それぞれの解説も詳しくていいです。猫の刀、こんなに猫がいたんだって。展示は品は人がいっぱいで、なかなか細かなところまで見ていられないので、大きなカラー図版とてもいいです。
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「すみっコぐらし」とのコラボレーショングッズもたくさんありました。
私、よく知らなかったんですけど、これらのキャラクター人気なんですって?!
愛知県美術館で「古代エジプト展」を開催した時、すみっコぐらしとのコラボグッズ目当てで、展覧会を見ずにショップへ直行する人もいて困ったとか新聞の記事で読んだような。
確かにかわいいけど、そこまで?

七支刀のぬいぐるみは完売とのこと。え?!まだ開幕して5目ですよ!


長くなったので、続きは次の記事で


奈良国立博物館: https://www.narahaku.go.jp/
「超国宝」展 公式サイト: https://oh-kokuho2025.jp/



ハマりましたねー 山岸涼子「日出処の天子」 この連載が始まった時は、まだ聖徳太子が1万円札の顔だったんですよ! それがこの美少年!! 衝撃でした。




たまたま本屋で見かけて買ってしまった本。山岸涼子と荒俣宏の対談や、『聖徳太子絵伝』という絵画があること、漫画と史実との関連などがわかって、あらためてこの漫画がすごいってことを知りました。